カナダドル(CAD)は軟調で、水曜日のBoC/FRB(アメリカ合衆国連邦準備銀行)の金利決定を前に対米ドルで0.1%の小幅な下落となっている、とスコシアバンクの外為(FX)チーフストラテジストのショーン・オズボーン氏とエリック・セオレット氏が報告している。
市場(相場)は利下げを待っている
カナダ銀行もまた、米東部時間9:45にて25ベーシスポイントの利下げを実施すると広く予想されており、マケレム総裁は米東部時間10:30に記者会見を開催する予定だ。FRBと同様に、市場が実際に本日の決定で約29ベーシスポイントの緩和、そして年末までに約50ベーシスポイントの緩和を織り込んでいることを考えると、BoCがハト派的なサプライズを行うハードルはやや高いと見ている。最新の貿易政策の展開を受けて、市場がインフレと価格安定性の見通しに関する重要なコメントを注視する中、マケレム総裁のコミュニケーションは極めて重要となるだろう。また、火曜日に連邦予算の発表日が11月4日と公表されたことを踏まえ、カナダの財政状況に関するコメントも綿密に精査されるだろう。CADのファンダメンタルに関しては、イールドスプレッドの安定化に注目している。我々のUSDCAD公正価値評価は現在1.3561であり、スポット価格の現在のレベルからは依然として有意な乖離(BIAS)を示しているが、その残差の範囲は縮小しているように見える。
「USD/CADのテクニカル面は、火曜日に50日移動平均(1.3772)のトレンドサポートレベルを下回ったことで、より明確に弱気相場に転じたように見える。相対力指数(RSI)も50を下回って弱気圏内に入り、短期的なリスクバランスはさらなる下落と最近の1.37台半ばのサポートを突破する可能性を示唆している。我々は短期的に1.3700から1.3800の範囲を想定している。」
出典: https://www.fxstreet.com/news/cad-down-marginally-into-the-boc-rate-decision-scotiabank-202509171145



