バイナンスにおけるアルトコイン流入取引が4月2日に約3万4000件まで急増し、この約3か月で最高の記録となった。ただし、この急増はほぼバイナンス1か所だけで観測されたため、その背景について疑問が生じている。
典型的なアルトコインの急騰では、複数の取引所で同時に動きが見られる。しかし今回は、バイビットやコインベース、OKXでは同様の兆候がない。この孤立した動きは、バイナンス固有の要因が背景にあり、市場全体の需要ではない可能性を示唆。
CryptoQuantのアナリスト、マールタン氏は最近の分析でこの異常を指摘。流入急増の前日、バイナンスが天然ガスやWTI原油など商品連動型の先物契約を導入したことに注目した。
これらの商品先物契約は、バイナンスが2026年1月に導入した金と銀の永久契約に加わる形となった。
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バイナンスリサーチの独自データも、この仮説を裏付ける。過去90日間でバイナンスにおけるRWA永久契約ボリュームの平均比率は、主要トラッドファイ先物に対し0.2%から4.9%へと上昇。
金の永久契約ボリュームは、1月のCOMEX比0.4%から4月には3.6%へ、単日では8.3%まで上昇。銀は平均13.6%で、一時は20%を超えた。
株式連動型契約も存在感を強めている。サークル(CRCL)はNYSEの1日出来高の12.1%に。さらにストラテジー(MSTR)が2.7%、テスラ(TSLA)は0.5%を記録。
関心の高まりは、ハイパーリキッドのHIP-3市場での出来高急増にも表れている。この傾向は、暗号資産の世界のネイティブトレーダーたちが撤退したわけではなく、マクロ・トラディショナル資産に関心を移していることを示唆。
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