2人のビットコイン(BTC)クジラが、合計5100万ドル規模の真逆のレバレッジポジションを取った。米国・イランの停戦がレバノン情勢で崩れ始める兆しを見せるなかでの動静。
暗号資産市場全体が極度の不透明感に包まれる中での大規模ポジション。BTCは停戦発表を受けて前夜比4.5%上昇し、7万1500ドル近辺で推移。
オンチェーン追跡ツールLookonchainは、2つのクジラウォレットが完全に正反対のポジションを取ったことを示した。ウォレット「0x2fc3」は、325.88BTC(約2322万ドル)で30倍のレバレッジ・ロングを建て、清算価格は7万92ドル。
対するウォレット「0xedf2」は、400BTC(約2850万ドル)で40倍のショートを仕込み、清算価格は7万2183ドル。
両ポジションの清算価格幅とBTCの現値が非常に近く、ここ数週間で最も圧縮されたクジラ同士の対決となっている。
2%の値動きで、数百万ドル規模の強制清算が発生する可能性。
マクロ環境も不安定。The KobeissiLetterによると、イランは、もしイスラエルがレバノンで軍事作戦を続ければ、2週間の停戦から撤退すると警告。
直後に米ホワイトハウスがAxiosに対し、合意はレバノンを一切含まないと伝えたという。
パキスタンのシャバズ・シャリフ首相は全関係者に自制を促し、停戦違反が既に報告されていると発言。
混乱に拍車をかけるように、トランプ米大統領はTruth Socialで、交渉には関与していない複数の勢力から無断の合意や書簡が出回っていると投稿。
同氏はこうした著者を「完全な詐欺師」「ペテン師」と呼び、連邦当局の捜査で明らかにすると警告した。
トランプ米大統領は、実質的に意味ある論点はただ1つの合意内容だけであり、協議は非公開で行われると強調。
またCNNが権限なき情報源のコメントを一面にしたことにも矛先を向けた。
これにより、停戦が実際に何を意味するのかはさらに不明瞭となった。イランの撤退警告、イスラエルのレバノン軍事行動、トランプ米大統領による他案否定で、停戦は極めて不安定。
この影響はビットコインへ直接波及。初回停戦発表から24時間で2億5200万ドル相当のショートポジションが清算。
この上昇が維持されるかどうかは、クジラのポジショニング以上に、ベイルート・イスラマバード・ワシントンの今後の展開次第だろう。

