ソラナ(SOL)は4月15日、X(旧Twitter)で「XRP」の一言だけを投稿した。ソラナのロゴをあしらった4秒間のシネマティックなアニメーションが添えられていたが、文脈や説明は一切なかった。
この投稿は数時間で数百万回の閲覧と数百件の返信を集め、2026年で最も注目を集めた暗号資産関連の話題となった。
リップル(XRP)コミュニティはこの投稿を肯定的なシグナルと受け止めた。長期保有者は、かねてより期待されてきた「フリップ・ザ・スイッチ(スイッチを入れる)」の瞬間だと宣言した。
一部では、ソラナがリップルとの提携を予告しているのではないかとの観測も出た。一方、戦略的なトロール行為との見方もあった。
ソラナの公式アカウントもこの熱狂に便乗した。続くリプライでは「そろそろスイッチを入れる時だ」「589件のNDAを結んだ」などの投稿があった。
「589」の言及はXRPコミュニティで長年ネタとなってきたミームであり、ソラナはこれを巧みに利用した。
主要なソラナ・エコシステム関連プロジェクトも反応した。Phantom、Raydium、Kaminoなどがミーム投稿や「ソラナ・エブリシング」の返信で盛り上げた。
XRP関連アカウントも「SOL」と応戦し、スレッドはコミュニティ横断の珍しい一体感を生んだ。
この熱狂にもかかわらず、提携や統合の発表はなかった。全体として、バイラルなコミュニティエンゲージメントを狙った戦略的な演出とみられる。
ソラナは過去にもXRP関連の不可解な投稿を繰り返してきた。ウォレット標準や基盤戦略でもXRPへの言及があった。
一方、Hex Trustは最近、ソラナを含む複数チェーンでラップドXRPの発行・カストディを行う計画を発表した。
こうしたニュースにもかかわらず、XRPとソラナの価格はほとんど動かなかった。それぞれ2.4%上昇の1.39ドル、0.9%上昇の85.41ドルで推移した。
SOLとXRPはいずれも6カ月連続で価格下落が続いている。ポジティブなコミュニティ活性化の動きは、勢いを求める両エコシステムにとって大きな意味を持つ。
この投稿がより深いクロスチェーン計画を示唆していたのか、単なる高度なトロール行為だったのかは不明だ。ただ、最終的にこの1件の投稿で、暗号資産業界でもとくに忠誠心の強い2つのファン層を1つの混沌としたスレッドでつないだ。

