無期限先物特化の分散型取引所Ethereal(イーサリアル)は5日、分散型クレジットプロトコルのWildcat(ワイルドキャット)上で500万USDeのレンディングプログラムを開始した。グローバルマーケットメイキング企業のAuros Global(オーロス・グローバル)が最大500万USDeを供給する。
ユーザーはUSDeを直接、イーサリアルに資金を展開する機関トレーディング企業に貸し出し、15%APRを獲得できる。さらにイーサリアルポイントと20倍のEthena(エセナ)ポイントを受け取れる仕組みだ。
これはワイルドキャット上で開設される2つ目のUSDe市場だが、イーサリアルがDeFi内でUSDeの利用と需要を拡大する最初の事例となる。ユーザーはいつでも引き出しリクエストが可能で、週次で100万イーサリアルポイントが比例配分される。
本プログラムの特徴は、貸し手が資金の利用状況を完全に可視化できる点にある。資金はイーサリアル内でオンチェーン上に独占的に展開されるため、透明性が確保されている。
ワイルドキャットは分散型クレジットプロトコルで、預金者が事前に定義された条件で特定の借り手に直接貸し出しを行う仕組みを提供する。イーサリアルに資金を展開する借り手は、ワイルドキャットとのオンボーディングプロセスを完了すれば、イーサリアルポイントプログラムの対象となる。
オーロス・グローバルは20年以上の経験を持つ業界ベテランによって設立されたマーケットメイキング企業で、日次で数十億ドルの取引高を実行している。高度な流動性ソリューションを活用し、市場の安定化とデジタル資産エコシステム全体の成長促進に貢献する。
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