Web3技術を活用したエンターテインメントプロジェクトを展開するYOAKE entertainment(ヨアケ エンターテインメント)は2月13日、ソニーグループが全額出資するSony Innovation Fund(SIF)から約5億円の資金調達を完了したと発表した。
今回の出資を受け、YOAKE entertainmentが開発する「Record Protocol」は、Sony Block Solutions Labs(SBSL)との戦略的連携を強化し、ソニーが手がけるレイヤー2ブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」上での展開を加速させる。
Recordは、ファンの活動をオンチェーン上に検証可能な形で記録するインフラ。音楽、映画、ゲーム、アニメといったエンターテインメント領域へと活用を広げ、IP(知的財産)とブロックチェーンを結びつける基盤となることを目指すとしている。
ファンダムを可視化する「IPFi」構想
従来のエンターテインメント産業は、IPの制作・流通・販売を通じて価値を創出してきた。一方で、ファンによるSNSを通じた情報拡散やコミュニティ形成といった貢献は、十分に可視化されていない現状がある。
Recordは、こうしたファンダムの活動をオンチェーン上の検証可能な記録へと変換し、目に見えない情熱を測定可能なデータへと転換することを目指している。YOAKE entertainmentはこの仕組みを基盤に、ファンダムを起点としたIP金融(IPFi)という新たな経済圏の構築を構想。将来的にはトークン「$REC」を活用したエコシステム展開も視野に入れているという。
日本最大級のアイドルイベントで実証
この仕組みは、同社が開発したアプリ「IRC APP」で既に実装されている。これは、3月に開催されるアイドルとファッションを融合させた「IDOL RUNWAY COLLECTION(IRC)」の公式アプリとなっており、イベントには乃木坂46やFRUITS ZIPPERといったグループが出演予定だ。
アプリでは、SNS上での投稿や応援活動などのファン行動をAIが分析し、その貢献度をRecordを通じてオンチェーン上で検証する。蓄積されたスコアに応じて、特典体験や会場への選考入場といった公式特典が提供される仕組みだ。
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ソニーは音楽、映画、ゲーム、アニメといった分野でグローバルIPを横断的に展開しており、Recordはそれらを支える共通プロトコルとしての拡張を目指す。将来的には、異なるメディア領域にまたがるファンダムの貢献を統一的に記録・評価・還元する仕組みの構築を視野に入れているという。
YOAKE entertainment代表取締役の森山聡太氏は、「エンターテインメントのもたらす熱量を、テクノロジーの力でアップデートすることで、さらに強い熱量を生み出し、より多くの人々の心を動かすことができると信じています」とコメントしている。
|文:橋本祐樹
|画像:リリースより
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