World Liberty Financial(ワールド・リバティ・ファイナンシャル:WLFI)は、総額3兆5000億ドル(約540兆円、1ドル=155円換算)超の資産を管理するグローバル金融サービス企業Apex Group(エーペックス・グループ)との戦略的協業を発表した。
エーペックス・グループは52カ国で事業を展開しており、今回の提携はワールド・リバティ・ファイナンシャルのUSD1ステーブルコインを既存の資産運用インフラへ統合する可能性を探るものとなる。
USD1をファンド業務に活用へ
今回の協業では、エーペックス・グループの広範なエコシステムにおいて、トークン化資産のサブスクリプション、分配、償還といったプロセスにUSD1を活用する可能性を検討する。規制準拠型ステーブルコインのインフラを伝統的なファンド管理業務へ組み込むことで、決済の効率化や業務コストの削減を目指す。
ワールド・リバティ・ファイナンシャルの共同創業者兼CEOであるZach Witkoff(ザック・ウィトコフ)氏は、「エーペックス・グループとの協業により、資本市場インフラにおけるUSD1の実用性を示すことができる」と述べ、確立された金融サービス基盤へのアクセス拡大がミッション加速につながると強調した。
両社はさらに、ワールド・リバティ・ファイナンシャルの不動産やインフラ関連資産を、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のデジタル市場インフラ(DMI)プラットフォーム上で利用可能にする道筋も検討する。これには、適用される規制要件への準拠が前提となる。
また、Apex Digital 3.0でトークン化された資産を、ワールド・リバティ・ファイナンシャルが今後展開予定のモバイルアプリを通じて提供する可能性も協議対象となる。ワールド・リバティ・ファイナンシャルの新アプリは、ユーザーがデジタル資産を管理し、銀行口座やウォレットを接続し、オンチェーンサービスへアクセスできる設計を目指している。
パーミッション型USD1の試験運用
協業の一環として、エーペックス・グループはワールド・リバティ・ファイナンシャルと共同でパーミッション型USD1ステーブルコインのパイロットを実施する予定だ。これにより、機関投資家向け環境におけるステーブルコイン活用の実証を進める。
エーペックス・グループ創業者兼CEOのPeter Hughes(ピーター・ヒューズ)氏は、「顧客は具体的なメリットやコスト削減をもたらすブロックチェーンソリューションに関心を高めている」と述べ、デジタル資産統合が標準化する中での競争優位性確保に意欲を示した。
デジタル資産と伝統的金融の接続
ワールド・リバティ・ファイナンシャルは、分散型金融(DeFi)プロトコルおよびガバナンスプラットフォームとして、透明性とアクセス性を重視した金融ソリューションの提供を掲げている。ドナルド・トランプ大統領のビジョンに着想を得たとされ、DeFiの民主化を目指す方針だ。
一方、2003年設立のエーペックス・グループは、資産運用会社や金融機関向けにファンド管理、投資管理、資本市場支援など包括的なサービスを提供している。単一プラットフォームによるクロスアセット対応と革新的技術導入を特徴とする。
今回の協業は、規制下でのステーブルコイン活用を通じて、デジタル資産と伝統的金融の橋渡しを図る動きといえる。両社は、資本市場インフラの近代化と業務効率化を視野に、デジタル資産統合の具体的な実装を検討していく方針だ。
|文・編集:Shoko Galaviz
|画像:Shutterstock
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