CEAインダストリーズ(BNC)の取締役ハンス・トーマス氏が2026年3月20日付で取締役会を辞任したことが、3月23日に公開されたSECの8-K報告書で明らかになった。
この退任は、バイナンス創設者チャンポン・ジャオ氏と関係のある暗号資産特化型投資会社YZiラボ・マネジメントが、BNCの経営陣刷新を狙い数か月にわたり活発な動きを強める中で起きた。
トーマス氏は、BNCとの20年に及ぶアセット・マネジメント契約(AMA)を有する10Xキャピタル・アセットマネジメントのCEOを務めていた。YZiラボはこの契約を繰り返し問題視し、株主価値を損なう要因と主張してきた。
同社の提出書類によれば、トーマス氏の辞任は「経営陣や取締役会との意見の相違によるものではない」とされている。YZiラボ投資パートナーのアレックス・オダギウ氏は、その説明をX上で否定した。
YZiラボはSECに予備合意書を提出し、株主にWHITE同意カードへの署名を呼びかけた。この提案は取締役会を拡大し、チャンポン・ジャオ氏に近い人物を含む最大7名の新取締役を選任する内容となっている。
BNCの取締役は現在6名。YZi支持の取締役が7人追加されれば、同社およびBNCが保有するBNB財務資産(同社によれば世界最大のBNB企業保有分)を、事実上コントロールすることとなる。
BNCは直近四半期だけで10Xキャピタルへ200万ドルの管理報酬を支払い、2025年6月以降の累計は380万ドルに達した。
YZiラボは他にも、BNCの内部統制の重大な弱点や、退任するデビッド・ナムダーCEOへの約200万ドルの退職パッケージなども指摘している。
今後の同意取得プロセスは、BNC取締役会が基準日を設定するか否かに懸かる。基準日が設定されれば、株主は同社の将来を誰が担うか正式に決定することになる。


