米CNBC「マッドマネー」司会者のJim Cramer氏は25日、米国とイランの軍事衝突局面で暗号資産や金がリスク回避資産として機能しなかったと指摘した。市場で目にしたのはマージンコールと強制売却の連鎖に過ぎなかったとし、原油急騰を巡る過度な不安心理に疑問を呈するとともに、「安全資産」が期待通りの役割を果たしたのか再考を促した。
クレイマー氏は、イラン情勢が4週目に突入する中でのビットコイン(BTC)と金(XAU)のパフォーマンスに言及した。
BTCは現在、約7万600ドルで推移し、2025年10月の過去最高値約12万6000ドルから44%ほど下落している。
現物型BTC ETFは2026年2月まで4か月連続で純流出となった。S&P500との相関係数は0.55にとどまり、相関のないヘッジ資産という主張が弱まっている。
一方、金は2026年1月の1オンスあたり5595ドルの高値から、今週は4400ドル付近まで値を下げている。
クレイマー氏は、原油価格の下落とメディアによる一貫した危機報道との乖離にも言及。ブレント原油は3月25日に最大7%下落し1バレルあたり97ドル付近まで急落、数日前の112ドル超から大きく値を下げた。これは米国が停戦に向けた外交交渉を進めているとの報道を受けての動きである。
同氏は、150ドル超の原油価格を期待してポジションを持ち続けているトレーダーが、痛みを伴う逆転を強いられる可能性があると警告した。また、原油安は株式市場の方向性を正しく示していると指摘した。
「今回の地政学的ショックでBTCがデジタルゴールドとして機能することを期待していた暗号資産保有者にとって、クレイマー氏の語ったマージンコールという現実は、ポートフォリオにおけるBTCの役割に改めて疑問を投げかけている。


