事故やあおり運転など、万が一のときの記録を残せるドライブレコーダー。最近ではバイクに取り付ける人も増え、高性能なモデルが続々販売されています。しかし、たくさんのメーカーから販売されているうえに、サイズや仕様もさまざま。どれを選べばよいか迷うことも多いのではないでしょうか?
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のバイク用ドライブレコーダー10商品を集め、8個のポイントで比較して徹底検証。おすすめのバイク用ドライブレコーダーをランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなバイク用ドライブレコーダーは「いかなる状況でも事故映像をしっかり記録できるうえ、後から映像を確認しやすい商品」。徹底検証してわかったバイク用ドライブレコーダーの本当の選び方も解説しますので、ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストなバイク用ドライブレコーダーを「いかなる状況でも事故映像をしっかり記録できるうえ、後から映像を確認しやすい商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のバイク用ドライブレコーダー10商品を集め、以下の8個のポイントで徹底検証しました。検証①:撮影範囲の広さ検証②:ナンバーの読み取りやすさ検証③:夜間の映像の明瞭さ検証④:白飛び・黒つぶれの少なさ検証⑤:防水性検証⑥:便利機能の豊富さ検証⑦:映像の確認しやすさ検証⑧:バッテリー持ちの良さ
おすすめスコア:4.78(2025/12/03時点)
最安価格:72,800円(2025/12/03時点)
スマートモニターつきならコレ!カメラの性能も申し分なし
タナックスの「スマートライドモニターAIO-5Lite」は、ドラレコが付属したスマートモニター。昼夜問わず鮮明な映像が録れるうえ映像の確認も容易なので、スマートモニターをバイクに装着することに抵抗がなければこれを選ばない理由はありません。前後カメラつきで撮影画角が広いため、あおり運転や割り込みも映しやすい点はメリット。HDR機能を搭載しており、夜間やトンネル内でも細部をしっかり映せます。白飛びには若干弱めな傾向があるのものの、黒つぶれはほとんど起こらない点は好印象です。解像度はフルHDで、8m先のナンバーもしっかり読み取れるだけの鮮明な映像が撮影できます。車両電源から電源をとるので、バッテリー切れの心配はありません。また、スマートモニターを搭載しているので、その場で映像の確認ができる点もうれしいポイント。イベント録画機能やGPSも搭載しているので、ドラレコとしての機能も申し分ないでしょう。防水性にも懸念はありません。本体・カメラ・GPSセンサーのすべてがIPX6の試験をクリアしました。雨の中でも気をつかうことなく使用できますよ。スマートモニターを設置することでバイクの見た目を崩したくない人には向きませんが、スマートモニターの見た目が気に入る人には自信をもっておすすめします。
おすすめスコア:4.63(2025/12/03時点)
最安価格:34,199円(2025/12/03時点)
圧倒的な水平画角が特徴!広範囲を確実に記録する
ミツバサンコーワの「バイク専用ドライブレコーダーEDR-21GA」は、広範囲を撮影して事故発生時の証拠を確実に記録したい人におすすめ。水平画角が162度ととても広いので、広範囲を撮影できます。WDR仕様のカメラで、夜間やトンネルなどでも鮮明な映像を記録できる点はメリット。解像度はフルHDで、きれいな映像が記録できます。検証では8m先のナンバーも読み取れました。GセンサーやGPSを備えており、イベント録画や時刻の記録ができる点もうれしいポイント。映像の確認はスマホアプリで簡単にできるうえ、より詳しく確認したい場合はPCの専用ソフトでの閲覧もできます。また、電源は車両電源からとるタイプなので、バッテリー切れの心配もありません。一方で本体の防水性は懸念。カメラはIPX6の試験をクリアしたものの、本体はIPX4の試験に耐えられませんでした。ただし、通常は本体をシート下に格納するため、基本的に本体が濡れることはありません。ドラレコ取り付け時は本体が濡れることがないように注意しましょう。総合的にみて極めて優秀なドラレコ。スマートモニターが不要な人はぜひこちらを検討してください。
おすすめスコア:4.62(2025/12/02時点)
最安価格:43,120円(2025/12/02時点)
白飛びや黒つぶれに強く、暗い環境での撮影に向いている
Kaedearの「スマートレコードディスプレイ KDR-D21」は、夜間やトンネル内などの悪条件下でもきれいに映像を記録したい人におすすめ。白飛びや黒つぶれに強いので、細かい部分もくっきりと映せますよ。前後にカメラがついているので、後方からのあおり運転や追突事故にも対応可能です。解像感はやや粗い印象で、5m先のナンバーまでは読み取れましたがもう一歩ほしいところ。イベント録画機能だけでなく、駐車監視機能がついているので、駐車中のトラブルにも対応できる点はメリットです。電源は車両電源からとるので、バッテリー切れの恐れはありません。本体はスマートモニターなので、その場で映像の確認ができる点はうれしいポイント。防水性にも懸念はなく、本体・カメラ・GPSセンサーすべてがIPX6の試験をクリアしました。スマートモニターをとりつけることでバイクの見た目を崩したくない人には向きませんが、スマートモニターに抵抗がない人にはおすすめです。
おすすめスコア:4.55(2025/12/03時点)
最安価格:43,780円(2025/12/03時点)
取り付けの自由度が高い。取り付け場所に困っている人におすすめ
デイトナの「MiVue M820WD」は、カメラを取り付けられる場所の面積が狭いバイクに向いているドラレコです。カメラの取り付け台座が小さめであるうえにオフセットされているので、取り付け方法の自由度が高いことが特徴。本体も小さいため、シート下のスペースが狭いバイクにもおすすめです。前後カメラがついているので、追突事故やあおり運転に対応できる点はメリット。解像感も十分で、検証では7m先のナンバーを読み取れました。一方で夜間やトンネルなど悪条件下での映像は暗めに記録される点はネックです。駐車監視機能やイベント録画機能が搭載されており、事故発生時の映像をしっかり記録できる点はうれしいポイント。専用のスマホアプリやPCソフトから映像を閲覧できる点もメリットです。車両電源から電源をとるタイプで、バッテリー切れの心配は無用。防水試験ではIPX6の試験に耐えました。通常使用で防水性が懸念になることはないでしょう。夜間やトンネル内での撮影はやや懸念ですが、ドラレコの取り付け場所に困っている人は検討してください。
おすすめスコア:4.33(2025/12/03時点)
最安価格:27,400円(2025/12/03時点)
前後カメラつきで広範囲を撮影。逆光は苦手
デイトナの「MiVue M720D」は、前後カメラつきで、あおり運転や追突にも対応するドラレコ。映像の解像感は十分で、検証では7m先のナンバーを読み取れました。一方で周囲の光量が十分でない環境では映像が暗めに記録される傾向があり、特にトンネル出口の逆光などには弱い印象です。イベント録画機能やGPS機能があるため、事故発生時の映像をしっかり記録できる点はメリット。専用スマホアプリやPCソフトから映像を閲覧できる点もうれしいポイントです。電源は車両電源からとるタイプなのでバッテリー切れになる心配はありません。防水性にも懸念はなく、本体・カメラ・GPSセンサー・スイッチのすべてがIPX6の試験をクリアしました。
おすすめスコア:4.32(2025/12/03時点)
最安価格:28,640円(2025/12/03時点)
薄めのスマートモニターつき。便利な機能が少ない
NikoMakuの「ドライブレコーダー SM-2」は、薄めのスマートモニターがほしい人向きです。厚さ20mm以上のスマートモニターが多いなか、厚さ14mmと薄型の設計。また、白飛びや黒つぶれが少ないので、明るいところや暗いところもくっきり映したい人におすすめです。夜間の画質も悪くなく、暗くて見えにくいということはないでしょう。映像は十分に鮮明で、検証では5m先のナンバープレートであればしっかり読み取れました。前後にカメラがついており、水平画角は比較的広いので、思わぬ方向からの割り込みも撮影しやすいといえます。防水性やバッテリーの持ちは申し分ありませんが、機能面は物足りない印象です。スマホアプリや専用ソフトがないうえ、Gセンサーによるイベント録画や駐車監視機能などの便利機能もなし。3万円を切る価格は魅力なので、機能にこだわらないのであれば検討してみてもよさそうです。
おすすめスコア:4.13(2025/12/03時点)
最安価格:29,800円(2025/12/03時点)
スマートモニターで夜間も明瞭。ナンバーは読み取りにくい
Changerの「バイクドライブレコーダー」は、スマートモニター付きで夜間の映像の明瞭さがトップクラス。水平画角は109度と特別広くないものの、前後カメラ付きで撮影範囲にも満足できます。しかし、白飛びや黒つぶれは目立ちやすく、シーンを問わず見やすいとはいえません。そのうえ画質がいまひとつで、4mまで近づかないとナンバープレートを完全に読み取れませんでした。露出部分・収納部分ともにIPコードの防水性は実測でIPX6相当と高く、強めの雨に耐えられるレベル。車両電源から給電するタイプなので、バッテリーを気にする必要もありません。専用ソフトはないものの、モニターやスマホアプリがあるので映像も気軽に確認できるでしょう。GPSは内蔵されていないものの、マニュアル録画が可能です。近づかないとナンバーは読み取りづらいレベルの画質ですが、夜間走行が多いなら検討してもよいでしょう。
おすすめスコア:4.1(2025/12/03時点)
最安価格:19,980円(2025/12/03時点)
ヘルメットマウントのドラレコ。夜間はきれいだが白飛びに弱い
MMAXWINの「MUFU MF-BDVR001」は、ヘルメットマウントのドラレコを探している人におすすめ。前後カメラつきなのであおり運転や追突にも対応できるうえ、自分が顔を向けた方向を撮影できるので、撮影のカバー範囲は非常に広いといえます。映像の解像感は高く、検証では8m先のナンバーを読み取れました。夜間も明るい映像を撮影できる点はメリットです。ただし白飛びはしやすいので、夜間のヘッドライトやトンネルの出口の逆光の環境下では鮮明に撮影しにくいでしょう。バッテリー内蔵タイプで充電切れの懸念があるので、ツーリング中はこまめに電源を切っておくことをおすすめします。電源ボタンは本体に無く、ヘルメットにセットしている間のみ電源がオンになるので、電源の切り忘れや録画のし忘れがない点はメリットです。記録した映像は専用アプリやPCソフトから映像を閲覧できますよ。
おすすめスコア:3.91(2025/12/03時点)
最安価格:17,900円(2025/12/03時点)
明るい環境下なら鮮明な撮影が可能。暗い場所の撮影は苦手
慕晟の「AKEEYO バイクドライブレコーダー AKY-710S」は、4K撮影ができる前方のみのドラレコ。4Kモードは夜間の撮影には向きませんが、明るい場所なら鮮明に映せます。解像感は非常に高く、10m先のナンバーも読み取れました。普段の撮影にはフルHDモードがおすすめですが、それでも夜間の映像は暗めで、逆光の環境下では黒つぶれに非常に弱い印象。夜間に良く走る人には向かないでしょう。バッテリー内蔵タイプで撮影時間は6時間に満たないため、長時間バイクに乗る人は避けるのがベター。ただし、給電しながらの撮影が可能なので、バイクから電源を引っ張れる人は充電切れを気にする必要はありません。また、防水性には懸念はなく、IPX6の試験を耐えました。撮影した映像は専用アプリに接続して簡単に確認できますよ。
おすすめスコア:3.36(2025/12/03時点)
最安価格:3,056円(2025/12/03時点)
ドラレコとして使うには不十分なスペック
THINK RICH STOREの「バイク ドライブレコーダー」は、前方のみ撮影が可能な充電式のドラレコ。バッテリー内蔵タイプで撮影可能時間が短いため、高頻度で長時間バイクに乗る人には向きません。2mの距離まで近づかないとナンバーを読み取れない解像感の粗さに加えて、白飛び・黒つぶれしやすく、ドラレコとして使うには性能が足りていない印象。夜間の撮影は720pモードで撮影するとかなり明るく映りますが、そもそも映像が粗いのであまり意味はありません。防水性能も甘く、IPX4の試験でレンズ内部に浸水しました。少しでも雨が降ったら撮影は避けるのがベターです。イベント録画やGPS機能はなく、撮影だけのシンプルな機能。映像確認用のスマホアプリやPCソフトも用意されていません。
監修者:バイク大好きフォアグラさん(元バイク屋のYouTuber)
ガイド:八幡康平(元ガジェットメーカー営業/マイベスト 家電・カーバイク用品担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。


