米国スポット型ビットコイン(BTC)ETFは3月23日、3日連続の資金流出に終止符を打ち、1億6700万ドルの純流入を記録した。一方、SPDRゴールドシェアーズ(GLD)は過去最大の月間流出額となった。
SoSoValueのデータによれば、日次ベースの数値はBTCスポット型商品が4週連続のプラス推移となり、3月20日までに累計約15億3000万ドルの資金流入となった。
CryptoQuantのデータでは、ビットコインと金の相関が3月18日に-0.88まで低下した。これは2022年11月のFTX破綻以来、最もネガティブな数値である。
しかし、状況は逆転している。2022年にはBTCが暴落していた。現在はBTCが7万ドル超で推移し、金はベアマーケット入りとなった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は3月に政策金利を据え置き、2026年末までに基準金利を3.4%と見込んでいる。実質金利の上昇は無利息である金保有の機会費用を高め、機関投資家の資金を異なるリスクプロファイルの資産に振り向けさせる。
GLDは3月4日に過去最大となる29億1000万ドルの1日流出を記録した。LSEGリッパーのデータでも、3月18日までの1週間で世界の金ファンドから約51億9000万ドルが流出した。同期間でマネーマーケットファンドには325億7000万ドルが流入した。
ビットコインETFは月曜に1億6700万ドルの流入があったが、イーサリアムETFは同日に1618万ドルの純流出となり、4日連続の資金流出となった。
BTCの流入とETHの流出の乖離は、機関投資家のローテーションストーリーに新たな側面を与える。
Bitwiseの報告では、3月1日以降BTCと主要暗号資産は米国株式や金を上回るパフォーマンスを示している。
一方、ワールド・ゴールド・カウンシルは報告にて、2025年に世界の金需要が初めて5000トンを超え、中央銀行の購入量は863トンに達したと述べている。
Bitwiseは、金はこれまでBTCの4〜7か月先行指標であったと指摘する。今回の乖離が構造的なローテーションなのか、一時的な上昇トレンドなのかは、FRBの金利政策や中東情勢の第2四半期の展開次第となる。
